第22回 日本 U19 トライアスロン選手権
第22回 日本 U15 トライアスロン選手権

山野健二

令和2年10月17日(土)岐阜県海津市木曽三川公園(長良川)で、U19及びU15トライアスロン選手権が開催されました。長崎県からU19に寺田ひなたさん(長崎北高校1年)U15に増丸奈央さん(大村中学校2年)が出場しました。

感染対策で例年に比べ厳しい標準タイムが設定され、各カテゴリー30人定員でのレースです。U19は25.75km(スイム750m(1周)、バイク20km(5km×4周)、ラン5km(2.5km×2周))、U15は大会当日のコンディションが気温13.6度(14時)、水温18.9度のためデュアスロン(第1ラン1.25km、バイク10km、第2ラン2.5km)で実施されました。
大会前日の午後に会場入り、トランジッションの動線の確認、バイク・ランコースの試走などを行ないました。また想定外に水温が低く、U19の寺田さんは杉谷監督のウエットを借りて泳ぎました。
(写真:大会前日、トランジッションの確認)

(写真:大会前日、バイクコースを試走。下りからの左カーブをチェックする。)

U15の増丸さんは17位/30人。第1ランを先頭集団で終えましたがトランジッションで出遅れ、またバイクも集団についていけず順位を落としました。第2ランで順位を上げましたが目標の表彰台には届かず。しかし福岡のライバルたちに競り勝っての九州1位は成長の証。

U19の寺田さんは22位/24人。スイムは先頭からおよそ1分後れ、ここからバイクで追い上げたいところでしたが集団につくことができず、単独で我慢の走りとなりました。バイク周回遅れのDNFを心配しましたが、何とか逃げ切り無事完走できました。
(写真:寺田さんのバイク。集団から後れ単独走になったが最後まで粘りの走りを見せた。)

(写真:寺田さんのラン。レースで5キロ走るのは初めてだったがいいペースで走りきった。)

U15の増丸さんは17位/30人。第1ランを先頭集団で終えましたがトランジッションで出遅れ、またバイクも集団についていけず順位を落としました。第2ランで順位を上げましたが目標の表彰台には届かず。しかし福岡のライバルたちに競り勝っての九州1位は成長の証。
(写真:増丸さんのバイク。集団から後れたが、寒い中ペースを落とさず走れた。)

(写真:増丸さん得意のランで順位を上げた。スイム・ランともにトップレベルの記録を持つ。これから経験を積むと結果がついてくる。)


(写真:左から増丸さん、寺田さん、山野監督、杉谷監督。冷たい雨の中で、選手二人は辛いレースとなりました。来年は晴れてほしい!)

今回明らかになったことは、ジュニアのバイクレベルが急激に上がっていることです。シニアでも勝負できるスキルやスピードを持たないとバイクで勝負できないことがわかりました。長崎のジュニア選手たちはスイミングの選手コース所属で平日は毎日スイム、バイク練習は日曜日のみです。この環境でどこまでバイクの力を伸ばせるか。

一方で、二人がU19・U15日本選手権に出場し完走することができたのは、彼女たちにとって、また彼女たちに続く後輩たちにとっても、さらに大きなチャレンジに向けての第一歩だと思います。
先輩の背中を見ながら練習をがんばっているジュニア選手たちが、2人のあとに続いて活躍することを期待しています。そして来年はコロナが終息し、たくさんの大会が開催されることを願っています。

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